採用・雇用契約

雇用契約書はどこでもらえる?入手先と企業規模別の選び方を整理します

雇用契約書(労働条件通知書)とは、労働基準法第15条に基づいて使用者が労働者に対して労働条件を明示するために交付する書面のことです。入手先は大きく「公的機関の配布資料」「民間テンプレートサイト」「市販書籍・専門誌」の3ルートがあり、企業規模や業種によって使いやすい雛形が異なります。

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主な入手先と特徴

雇用契約書の雛形を入手できる主なルートは次の3つです。①厚生労働省・都道府県労働局の公式資料:厚生労働省のWebサイト(https://www.mhlw.go.jp/)では「労働条件通知書」の様式例を無料でダウンロードできます。各都道府県の労働局(例:東京労働局 0570-006-006)でも書面での配布や電話相談に応じています。法改正への対応が早く、無料で入手できる点が最大のメリットです。②民間テンプレートサイト:経済産業省が運営するJ-Net21や各種法律系Webサービスが提供するWord・PDF形式の雛形です。項目がカスタマイズしやすく、業種別(パート・アルバイト・正社員・業務委託など)に分かれているものもあります。ただし更新日を確認し、直近の法改正(2024年4月の労働条件明示ルール改正など)が反映されているかを必ず確かめてください。③市販書籍・専門誌:労務管理の実務書には雛形CD・ダウンロードコードが付属するものがあります。解説と一体になっているため、初めて整備する方には文脈込みで理解しやすいメリットがあります。一方で版が古い場合があるため、奥付の発行年と施行済みの改正内容を照合することが大切です。

企業規模別の選び方:従業員数10名未満・100名未満・100名以上

従業員数10名未満の小規模事業者は、厚生労働省の標準様式例をそのまま活用するのが現実的です。就業規則の作成義務(常時10人以上で義務化)が発生していない段階であっても、労働条件通知書の交付は1人目の採用から法的に必要です。正社員・パート・アルバイトで様式が異なるため、雇用形態ごとに1枚ずつ用意してください。記載が必要な絶対的明示事項(労働時間・賃金・就業場所・業務内容など)が抜け落ちないよう、厚生労働省の記載例と対照しながら作成することをご確認ください。

常時雇用が10名以上100名未満の中規模事業者は、就業規則と連動した雛形を選ぶことが重要です。就業規則で定めた内容と個別の雇用契約書の記載が矛盾していると、後々のトラブル原因になります。この規模では雇用形態(正社員・契約社員・パート)が複数並存するケースが多く、形態ごとにテンプレートを分けて管理することが実務上の負担軽減につながります。民間テンプレートサイトの業種・雇用形態別フォーマットを活用しつつ、自社の就業規則と相違点がないか項目ごとに突き合わせる作業が必要です。

常時雇用100名以上の事業者では、雛形の統一管理と法改正への追従が課題になります。部署ごと・採用担当者ごとに異なる書式が使われていると、記載内容の抜け・バラつきが生じやすくなります。この規模では市販書籍や法律事務所・社会保険労務士が監修したカスタマイズ可能なテンプレートを導入し、改正のたびに一括で差し替えられる仕組みを整えることが重要です。また2024年4月施行の改正では、有期雇用・無期転換・就業場所の変更範囲の明示が新たに義務化されており、既存の雛形が旧様式のままになっていないかを優先的に確認してください。

入手後に見落としやすい「改定・更新」の管理

雛形を入手して一度作成した後の課題は、制度改正のたびに契約書の内容を見直す運用体制を作れるかどうかです。労働基準法・育児・介護休業法・パートタイム・有期雇用労働法など、関連法令は数年に一度のペースで改正されます。改正が施行されても古い様式を使い続けると、必要な明示事項が欠けた状態で採用が進むリスクがあります。特に有期雇用契約は更新のたびに新しい条件を書面で明示する必要があるため、更新管理の仕組みをどう構築するかを整備の段階から考えておくことが大切です。

もう一つの落とし穴は、過去に締結した契約と新しいテンプレートの差分が分からなくなることです。従業員が増えるほど、誰にどの版の契約書を渡したかが把握しにくくなります。更新時に「前回と何が変わったか」を確認できる状態にしておかないと、変更箇所の説明義務を果たせなかったり、本人が変更に気づかないまま契約更新が進む事態につながります。

番頭で入社手続きと更新管理を一元化する

番頭は、入社手続き時に登録された雇用形態・賃金・勤務条件を会社ごとに記憶し、新しい契約書の内容と照合する機能を持ちます。たとえば有期雇用の更新時に「前回の契約と異なる項目はどこか」を整理する際、過去の登録情報を参照しながら変更点を一覧で確認できます。担当者が変わっても、前回どの条件で契約したかを探し回る手間を減らすことができます。

また、番頭は雇用形態(正社員・契約社員・パート・業務委託)ごとに入力された条件の抜け漏れを指摘するチェックを補助的に行います。記載必須項目が揃っているかを担当者が目視で確認する前段階として使うことで、確認の抜け落ちを減らす運用が可能です。なお番頭はあくまで情報整理・確認の補助ツールであり、個別案件の法的判断や書類作成代行は行いません。最終的な内容の確認は社会保険労務士など専門家にご相談ください。

入手した雛形をそのまま使い続けるのではなく、「いつ・誰に・どの版を交付したか」を蓄積していく管理の起点として番頭を使うと、法改正のタイミングで自社の過去契約との差分を整理する際にも活用できます。まずは無料でお試しください(https://sharoushi-agent.com/)。

判断の軸:どの雛形を選ぶべきか

まず確認すべきは、雛形が直近の法改正に対応しているかどうかです。特に2024年4月施行の労働条件明示ルール改正(就業場所・業務の変更範囲、無期転換申込機会・転換後の労働条件の明示)は多くの雛形で対応が必要でした。ダウンロードした様式の更新日が2024年4月以降であるかを最初に確認してください。

次に、雇用形態別のテンプレートが揃っているかを確認します。正社員・有期雇用・パート・アルバイトは必要な明示事項が部分的に異なります。1種類の雛形ですべての雇用形態をカバーしようとすると、不要な項目が混在したり、必要な項目が抜けたりしやすくなります。雇用形態ごとに分けたテンプレートを用意しておくことが、実務上のミスを減らす基本的な対策です。

最後に、自社の就業規則・給与規程との整合性を確認します。就業規則と雇用契約書の内容が矛盾する場合、原則として労働者に有利な条件が優先されます(労働基準法第93条・労働契約法第12条)。雛形を流用する場合も、自社の規程と照らし合わせる作業を省略しないことが大切です。

番頭はこう答えます

サンプルの会社情報を覚えた状態での、回答のイメージです。数値や規程の内容は説明用の例です。 番頭の答えは一般的な情報の整理であり、個別の法的助言ではありません。

よくある質問

厚生労働省の様式をそのまま使えば問題ありませんか?

厚生労働省が公開している労働条件通知書の様式例は、法定の必須記載事項を網羅した形で設計されており、入手先として信頼性は高いです。ただし自社の就業規則・賃金規程との整合性や、業種・雇用形態特有の項目(変形労働時間制・裁量労働制など)が自社に当てはまるかどうかは個別に確認が必要です。本ページおよび番頭が提供する情報は一般的な情報提供であり、書類作成代行や個別の法的助言ではありません。最終的な判断は社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

雇用契約書と労働条件通知書は別々に用意しないといけませんか?

法律上の義務は「労働条件の書面明示(労働基準法第15条)」であり、その書面が労働条件通知書です。雇用契約書は契約当事者双方が署名・押印する形式のもので、法令上の名称ではありません。実務では、労働条件通知書の記載事項をすべて含む「雇用契約書(兼労働条件通知書)」として1枚にまとめる方法が広く使われています。この方法であれば1種類の書類で法的な明示義務を満たすことができます。ただし記載必須事項の漏れがないかを確認する必要があります。

有期雇用を更新する際、毎回新しい雇用契約書を作る必要がありますか?

有期雇用契約の更新時は、更新後の契約条件を改めて書面で明示する必要があります。2024年4月以降は、更新時に無期転換申込機会と転換後の労働条件の明示も新たに義務化されています。前回と同じ条件で更新する場合でも、条件が変わらないことを確認できる書面を交付しておくことが実務上のトラブル防止につながります。更新ごとに前回の契約との変更点を整理する作業に、番頭の差分確認機能を補助的に活用できます。

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